<聖グレンデルの托宣>により、生まれたばかりの王女は秘密裏に抹殺され、その存在自体が王室の禁忌とされた。いつしか<廃棄王女>という言葉だけが残り、月日は流れていった。だが彼女は生きていた。それがパシフィカである。義兄シャノン、義姉ラクウェルと平凡な生活を送っていた彼女だが、運命は大きく動き出す…。