第二次大戦下の日本。力士の金(ソル・ギョング)は、朝鮮人だということで先輩から虐めを受けていた。ある日、刑事が金を窃盗容疑で逮捕しようとする。「濡れ衣だ!」と逃げ出す金。街中で大騒ぎとなった。群衆の中に相撲部屋の先輩・東浪関の後見人、菅野(藤竜也)もいた。金は菅野に「私は相撲がしたいだけです!」と叫んだ。その姿に心を打たれた菅野は後見人となり、「力道山」と命名した。欲しいものを聞かれた力道山は、菅野が面倒を見ていた芸子・綾(中谷美紀)を嫁にくれと言った。しかし、道は険しかった。勝ち続けていたにも関らず番付表から外された力道山。そこには明らかに「朝鮮人」という壁が立ちはだかっていたのだ。力道山は酒を煽り、暴れた。そんなある日、喧嘩がきっかけで知り合った男を通じてプロレスという格闘技を知る。