地方検事のビクター(エドワード・G・ロビンソン)は助手のレイ(ヒュー・マーロウ)とエレン(ニナ・フォック)のデッチ上げのため無実の男を死刑にしてしまった。良心に責められたビクターは酒に気をまぎらせ、検事の職をしりぞいて、弁護士となった。最初はさびれていた彼の弁護士事務所も、彼のいくらか悪らつなやり方が評判になるにつけ、上客をつかんだ。上客とはギャングのボス、ガーランドであった。ガーランドは地方検事の事務所にスパイを入れて尻尾をつかまれぬように悪業を重ねていた。そのスパイとは助手のレイである。いまやガーランドのおかかえみたいになっているビクターのところへエレンから電話があり、彼女は彼のやり方を避難し、地方検事がスパイの存在を知っているとも注意した。そのエレンがある日、結婚した夫のレイがスパイであることを知り、正当防衛から彼を撃ち殺した。エレンの弁護はビクターがむろん買って出た。裁判の鍵はスパイがエレンであるか、レイであるかにかかっていた。エレンに不利な証拠が次々に持込まれる。そして休廷中にガーランドの殺し屋につけねらわれ、警官との撃ち合いにまき込まれ負傷、にもかかわらず再開後の法廷でビクターは、ガーランドの情婦エンジェル(ジェーン・マンスフィールド)を呼び出し、彼女の口からボーデンがスパイだったことを証言させた。そしてエレンが無罪になったのを見て、ビクターは庭に倒れたのだった。
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