生前のhideを知らない俳優・矢本悠馬が、神奈川県三浦市にあるhideの墓を訪ねると、そこは綺麗に掃除され、たくさんの花に囲まれていた。ファンの想いは20年経った今でも色褪せていない。矢本が気になったのは、墓石に刻まれている事実上最期の楽曲とされる『HURRY GO ROUND』の歌詞。その文字を追うと、輪廻転生を表現する言葉にも見てとれる。hideはどうやって生きて、どうして亡くなってしまったのだろう……。そんな思いを胸に、矢本はhideが生まれ育った横須賀を訪れる。若きhideに触れ、保管されている大量の映像を観るうちにhideという存在に魅了されていく矢本。ある日、矢本はhideが亡くなる直前のスケジュールを手に入れ、死亡する3ヶ月前に過ごしていたのはアメリカ・ロサンゼルスだったことを知る。だが、そのスケジュールには詳細は一切書かれていない。矢本は渡米し、当時のhideの足跡を追うのだった……。帰国後、矢本は、亡くなる直前のhideと対峙していた人々に話を聞く。hideをよく知る人々が涙ながらに語る“亡くなる数時間前の後悔”とは……。やがてすべての鍵が揃い、『HURRY GO ROUND』という謎の扉が開かれる。そこにはhideが語ることのなかったメッセージが存在していた……。