デス&コンパス

Death And The Compass
1992 · ドラマ/サスペンス/犯罪 · 日本, アメリカ, メキシコ
86分 · G
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1.6
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(5人)
近未来のメガロポリス。王国は堕落し、邪悪と犯罪のはびこる魔都と化していた。ある日、ダウンタウンの北ホテルでユダヤ人学者のヤルモリンスキー教授が惨殺された。トレヴィラヌス警察署長(ミゲル・サンドバル)が現場検証を行い、被害者は同じホテルに宿泊していた宝石商と間違われたものと推定。しかし、敏腕警部のランロット(ピーター・ボイル)は「推理をするならもっとおもしろい方がいい」と言い放つと、被害者の部屋を丹念に検証し、タイプライターに残された、気味の悪い唯一の手掛かりに目を止める。そこには「御名の第一の文字は語られた」と綴られていた。ランロットは事件を簡単に処理させようとするトレヴィラヌスの言葉を遮り、自分流の捜査を開始する。まずは遺体の第一発見者、ユダヤ系新聞の記者ズンズ(クリストファー・エクルストン)に尋問する。現場に残されたカバラ(ユダヤ教の聖典教義書)を事件の真相を掴むヒントと判断した彼は、徹底的にカバラを読み始め、関連を洗い直す。だが、捜査は一向に進まないまま1ケ月が経った。そこへ再び殺人事件が発生。被害者は悪徳政治家のアゼベードで、選挙用ポスターを貼っていたところを殺されたようだ。ここでの手掛かりもたった1つ。壁に被害者の血で書かれた「第二の文字は語られた」の文字に、トレヴィラヌスは連続殺人事件と判断し、レッド・スカーラックを容疑者と睨む。ランロットは若かりし頃、捜査中にスカーラックの弟を射殺し、以来、スカーラックは彼の宿敵となった。しかし、当のランロットはトレヴィラヌスの助言には耳を貸さず、ズンズと共にひたすらカバラの教えを解読するのだった。そしてまたも1ケ月後、犯罪多発地域のトルヴィット街で殺人が起きた。壁には「第三の文字は語られた」の言葉が。捜査は混乱を極めたが、ズンズからの電話でランロットは神の言葉は四つあることに気づき、地図とコンパスを手に取った彼は、方位磁石の指し示す方角で事件が起こっていることに気づく。そして次の事件は最後の方角、南で起こるに違いない。ズンズと共に荒れ果てた屋敷に辿り着いたランロットは、シンメトリーな内部を突き進み、屋敷の中心を探し当てた時、真実が少しずつ明らかになっていく。第一の事件は物盗りの起こした偶然の犯行、第二の事件以降はランロットの神秘主義的な推理を先読みした犯人のレッド、即ちズンズと名乗っていた男、スカーラックの犯行だった。そして響く銃声。ランロットが方位磁石=コンパスで見出した連続殺人事件の結末は、自分自身の死=デスによって完結されるのだった。

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