2020年、ニューメキシコ州の小さな町エディントン。コロナ禍でロックダウンされた町では、息苦しい隔離生活の中、住民たちの不満と不安が爆発寸前だった。保安官ジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致で町を救おうとする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)と“マスクをする、しない”の小競り合いから対立し、“俺が市長になる!”と突如、市長選に立候補。ジョーとテッドの諍いの火は周囲に広がっていき、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上。同じ頃、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)は、過激な動画配信者(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にハマっていた。エディントンの選挙戦は、疑いと論争と憤怒が渦を巻き、暴力が暴力を呼び、批判と陰謀が真実を覆い尽くす。この町に未来はあるのか? エディントンの町と住人は、誰も予想できない破滅の淵へと突き進んでいく……。