ハードロックバンドQUEENS OF THE STONE AGEのギター兼ボーカルを務めるジョシュ・ホーミ。彼は幼い頃に毎日爆音でイギー・ポップがテーマソングを手がけたSF映画「レポマン」のサントラを聴き、それがきっかけでギターを手にした。それから数十年後、彼は憧れの存在から突如コンタクトを受け、楽曲の共同作業を打診される。制作にはイギーとホーミのほか、ホーミと同じくQUEENS OF THE STONE AGEのメンバーであるディーン・フェルティタ、そしてARCTIC MONKEYSドラマーのマット・ヘルダースが参加。外部から切り離されたモハベ砂漠のど真ん中で、関係者にも一切知られることなく作曲・レコーディング作業を行っていった。こうして完成したイギー・ポップ最後のアルバムとも噂される『POST POP DEPRESSION』は2016年にリリースされ、イギー・ポップ名義作品でも最大級のヒットに。さらにアルバムに伴うツアーは全公演ソールドアウトとなった。本作ではイギー・ポップとジョシュ・ホーミのコラボの始まりから初のデモ音源レコーディング、アルバムのリリース、そしてロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのライヴまでを追い、二人の音楽の旅の模様を綴る。