コスチレフは宿屋を業としている。宿屋とは名ばかり、地下室に木の寝台を並べただけのルンペン宿である。彼は更に金貸しであり、故買者である。地下室の特別室に居る泥棒ペペルが盗んだ品はコスチレフが捌く。ペペルはコスチレフの若い女房ワシリッサと密通している。ワシリッサはペペルが泥棒して金を貯めたら、手に手をとって逃げる積もりだ。所がペペルは彼女に愛想を尽かしている。そしてワシリッサに虐使されてる妹のナターシャの純真さに心を惹かれている。