不沈のモリー・ブラウン

The Unsinkable Molly Brown
1964 · アメリカ
128分 · G
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モリー(デビー・レイノルズ)はシェイマス(エド・ベグリー)に拾われてその子として成長した。金持ちになりたい、と鉱山の町へ旅立った。途中、ジョニー(ハーヴ・プレスネル)と知りあい、好きになり、彼女があこがれるほどの金持ではなかったが、恋に忠実に結婚式をあげた。祝宴が終わり、友人たちが引き揚げた後、酔い痴れた夫を見て、モリーは悲しくなった。こんな酔払いの貧乏な鉱山主の妻になったなんて……。無性に腹が立った彼女は大荒れに荒れ、ジョニーはとび出してしまった。彼が帰ったのは3日後。自分の鉱区を売って30万ドルの札束を出してご機嫌をとったが、間違って彼がその大金をストーブの中で焼いてしまった。「もっともうけてやるさ」とモリーを慰めながらジョニーが空高く放りあげたツルハシが近くの岩を割り、それが金鉱で2人はたちまち大金持ち。田舎からシェイマスも呼び大邸宅に移った。モリーは社交界にも出たが、排他的なグループにいれられず、爪弾きされた。彼女はすすめられるままにヨーロッパに行って最高の教養と社交性を身につけて帰った。早速モリーはヨーロッパの珍客を主賓に、豪華な舞踏会を開いたが田舎の人たちまで押しかけて来て大変な騒ぎになり、翌日の新聞はモリーの前身は売春婦だとデタラメの中傷までした。彼女は再びヨーロッパに渡ったが、ジョニーはあいそをつかして田舎へ帰った。ヨーロッパでのモリーは楽しくなかった。その空虚さをラニエール公(バッシーリ・ランブリノ)との情事にまぎらわそうとして大きな新聞種になった。彼女は今もなお夫を深く愛していることを悟り、後悔した。モリーは帰国を決意した。ところが、途中船が氷山に衝突して沈んだ。彼女はまた新聞の大見出しになった。勇気と犠牲的活躍で、満員の救命艇を救ったのだ。世界中の人々が彼女を迎えいれた。だが、彼女には夫の胸に抱かれたことが無上のよろこびであった。

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