四人の悪魔

4 Devils
1928 · ドラマ · アメリカ
100分
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3.8
平均評価
(2人)
チェッキの曲馬団というのは団長のチェッキと道化師と2人の少女とそれから曲芸をする1匹の犬と、これだけから成立っていた。ある日、2人の男の子を連れてチェッキを訪れた女がいた。この2人の男の子というのはもとは軽業で鳴らしていたロッシー夫妻の遺児で、両親の死後はこの女の手に引取られて育って来たのだが、女自らが糊口の道に窮するようになったので離したくない2人だけれども心を鬼にしてこの2人をチェッキの許に預け、その養育を頼もうとやってきたのである。そして2人の男の子は曲馬団に引き取られた。が、この曲馬団は冷い酷い所であった。チェッキの恐ろしい手は4人の孤児を苦しめいじめぬいた。あまりの惨忍さに我慢を切らした道化師はある夜、チェッキと争った末、ごの4人の孤児と犬とを連れてこの一座から脱け出し自由な楽しい生活を求めて行った。それから年は巡って行った。15年の後、それまで我が子の如くにこの4人の孤児を育てて行った道化師に初めて肩の荷の降りる時が来た。というのはこの4人が今では皆天晴れなトラベラーズ・アクトの花形となり、そして彼ら4人の演ずる4人の悪魔という離れ業は万人の喝采する所となったからである。道化師は4人の仲よい楽しいまといを見て慈父の如くに微少んでいるのであった。4人の中、チャールズとマリオンとは人のみる眼も羨しい位の恋仲となっていた。又、他の2人、アドルフとルイスとにも幸せな恋の芽生えがあった。が、そうしている中にチャールズに魔がさした。それは毎日、棧敷に座っては彼の曲芸を眺める貴婦人のただれたような情慾の念であった。チャールズは稽古を怠った。仲間を忘れた。マリオンを忘れた。マリオンをに涙の日が続いた。都では毎日のように雪が降った。道化師やアドルフやルイズは皆、マリオンを思い、チャールズをいさめた。が、愛慾に狂走したチャールズにはそれを聞く耳がなかった。でも、ある夜、彼はマリオンの涙と真心に打たれた。彼は今までの己れの誤ちを覚った。が、それも長くは続かなかった。貴婦人の肉の香は再び彼を駆り立てるのであった。マリオンはもう己れの望みが絶たれたと思った。そしてマリオンの身に悲惨事が起こった。それは下に張り渡す網を外してチャールズとマリオンとが必死の離れ業を演じた時であった。悲みに堪えやらず梯子を握る力のなくなったマリオンは遥か下の地上に墜落した。が、それはチャールズを永遠に貴婦人から引き離して再びマリオンに結びつける契となった。愛は強かった。マリオンは不思議と息をとりとめた。この一座にまた楽しい生活がめぐり返ってきた。

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