ミラノの奇蹟
Miracolo a Milano
1951 · ファンタジー/ドラマ/コメディ · イタリア
100分

ある日、小川のほとりにひとり住むロロッタ婆さん(エンマ・グラマティカ)は、裏のキャベツ畑から男の赤ん坊を拾い上げ、トトと名ずけて彼を育てることにした。トトが六歳になった時婆さんは死に、彼は十八歳になるまで孤児院に入れられた。ミラノの街に放り出された青年トト(フランチェスコ・ゴリザーノ)は無類に気の好い性格でその晩、乞食の爺さんと知り合い街外れの広場にある堀立小屋に泊めて貰うことになった。春になりトトはこの広場にあり合せの材料を集めて、貧しい人々のための集落を作りはじめた。家のない人々は続々と集って来、トトは彼らの間を飛びまわっては喧嘩の仲裁をしたり、宿の割り振りに心を砕いたりした。集落完成記念の祝賀会の夜、広場の真中から石油が噴き出すという事件が起った。集落中の天邪鬼ラッピ(パオロ・ストッパ)は、早速この広場の所有者である資本家モッビ(グリエルモ・バルナーボ)の所に駆けつけて急を知らせた。モッピは、それまで貧民の友のような顔付きをしていたが、早速広場の接収にかかり、住民が反対するとみるや私兵を差し向けて武力で追立てをはじめる。