法律なき町

1874年頃のカンサス州。西部開拓者の群が拳銃にモノをいわせて善良な開拓民を虐待し白昼、銀行が襲撃されるという物騒な町ウィチタに、一見、物腰のやわらかな拳銃名手ワイアット・アープ(ジョエル・マクリー)が現れた。彼を見込んだのは、町の指導者である町長のホープ、銀行家マッコイ、新聞社のホワイトサイド(ウォーレス・フォード)など。彼等の懇願を容れたアープは、ウィチタのシェリフに就任し、無頼の徒一掃にと乗出した。ある日、テキサスから牛の大群をひきつれたウォーレスの一味が帰って来た。善良な町の人々は英雄的な彼等を町全体で歓迎した。しかしカウボーイたちは酒に酔って乱暴を働いた上、女子供まで射殺したので、アープはウォーレス一味を逮捕した。この事件から、アープがカウボーイたちを酒場に寄せつけないので、町の指導者らは収益が減るといたく失望した。あくまで法の掟を弛めぬワープに町の有力者は次第に離れて行き、酒場のボス、ドック・ブラック(エドガー・ブキャナン)などはアープを追出すか、無法者を雇って射殺させようと企んだ。ある日ドックの子分に危うく殺されかけたアープは、兄弟分のモーガン(ピーター・グレイヴス)とジムに救われた。アープの心を知り、蔭ながら彼を助けるのはマッコイの娘ロウリー(ヴェラ・マイルズ)と若い新聞記者のバット・マスタースン(キース・ラーセン)。いつかロウリーはアープと愛し合うようになった。アープはドックに、町から出ろと厳命。対立するアープ一党とドック・ブラック一味の間には、一触即発の危機が生じてきた。ドックは拳銃名手のジップ(ロイド・ブリッジス)とハルを味方に引き入れ、ウィチタの町には日毎、激しい拳銃の応酬が続く。マッコイ夫人は、ジップとハルの流れ弾に倒れた。娘のロウリーは新たな憤激に燃えて行く。アープは遂にジップと対決の上、彼を射殺。アープを狙ったドックもマッコイの狙撃に倒れ、ウィチタには平和が甦った。アープとロウリーは、将来を固く誓いあった。