ホリー(オードリー・ヘップバーン)はニューヨークのアパートに、名前のない猫と住んでいる。鍵をなくす癖があり、その都度階上に住む日本人の芸術写真家ユニオシ(ミッキー・ルーニー)の部屋のベルを鳴らすため、ユニオシはカンカンだ。そんなホリーの念願は“ティファニー”のようなところで暮らすことだ。ある日、ホリーのアパートにポール(ジョージ・ペパード)という青年が越してきた。作家ということだが、タイプライターにはリボンがついていない。室内装飾と称する中年女がいつも一緒にいて、夜半に帰って行く。ポールはホリーの自由きままな生活や天真爛漫な性格に興味をおぼえ、ホリーもまた、兄に似ているポールに惹かれたようだ。ある夜、ポールの部屋の窓から、しつこい男から逃げてきたホリーが入ってきた。彼女は“ティファニー”のことや、入隊中の兄のことを語った。そうして時計が4時半になると固い友情をかわした2人は寄り添って眠りにつくのだった。