イギリス下院議員のスティーヴン・フレミング(ジェレミー・アイアンズ)は順風満帆な人生を送っていた。ある日、フランス大使館の式典に出席していたスティーヴンは、息子のマーティン(ルパート・グレイヴス)の恋人アンナ・バートン(ジュリエット・ビノシュ)に出会う。お互いに運命的な力を感じていたスティーヴンとアンナは激しく求め合い、情事に溺れていった。マーティンが新聞社の政治部副編集長に抜擢されたことを祝うため、フレミング家の人々とアンナ、そしてスティーヴンの妻イングリット(ミランダ・リチャードソン)の父エドワード(イアン・バネン)たちがレストランに集い、アンナに不信の念を抱くイングリッドが、彼女の過去を問うと、アンナは一五歳の時に兄が自殺したことと、その直後に両親が自殺したことを告白した。