天使の人違いで死んでしまった神崎啓一郎は、失敗をなじって生き返るチャンスをつかんだ。そのための条件は不幸な女性を幸せにしてあげること。ナンバーワン・ホストだった啓一郎にとっては朝飯前とばかり、彼は、昼はショーウィンドーのデコレーション会社に勤め、夜は先輩・美栄子の経営する託児所の手伝いをしている29歳のバツイチ女・幸坂マチ子に接近する。4つの願いを叶える力を天使から授かった啓一郎は、いい男との結婚のチャンスをお膳立てしたり、宝くじで5億6000万円を当ててやったりするが、どれもマチ子の幸せには結びつかなかった。