おしんは教えで七歳になった時、口べらしのため中川材木店に年期奉公に出た。彼女はそこで、女中頭のつねに奉公の厳しさを教えられる。ある日、つねの財布から50銭が紛失した。奉公に出る時、祖母・なかからもらった50銭をお守り袋に入れていたおしんは、犯人にされ銀貨を取り上げられてしまう。奉公はつらかったが、くじけなかったおしんにとって、なかが血のにじむようにして働いた銀貨を、取り上げられては我慢がならず飛び出した。