ある日、アンシェン(チョウ・ドンユイ)の元に、人気ネット小説『七月(チーユエ)と安生(アンシェン)』を映像化したいという映画会社から連絡が入る。作者はチーユエ(マー・スーチュン)という名の女性だが、所在が分からない。物語は幼馴染の女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話だったので、彼らはもう一人の主人公のモデルを探して、アンシェンに連絡をしてきていたのだ。しかしアンシェンは、「チーユエなんて人は知らない」と嘘をつく。チーユエは、アンシェンにとって特別な存在だった。大切な親友であり、誰よりも激しくぶつかりあった戦友で、互いに魂の奥深いところでつながっていたはずだった。それなのに、2人の間に一体何があったのか? 恋や世界を知り、移ろいゆく時代の中で、彼女たちは何を選び取り、何を捨てたのか? 小説に描かれた2人の物語に隠された真実が、明かされようとしていた……。