伊達秀吉(高橋克典)38歳。仕事も金も家もない。あるのは借金と前科だけ。何をやってもうまく行かず、自殺を思い立つが、それも失敗。どこまでも惨めな秀吉の目の前に、少年、伝助(林遼威)が現れる。聞けば、遠くに見える庭の大きな屋敷から家出してきたという。わずか6歳にして携帯電話を持つ、全く面識のない少年。秀吉は、人生最後の賭けとして、伝助を誘拐して身代金を手に入れることを思い立つ。