19世紀後半キューバ。コーヒー輸出業で成功したルイスは、新聞の交際欄で妻を求めていた。愛の存在を信じないルイスは、この地の富の象徴であり仕事を円滑に運ぶための手段になるアメリカ人女性を求め、そんな彼の要求に、ある女性が応えた。アメリカからやってきたその女性はジュリアと名乗り、事前に送られていた写真とはあまりにちがう、眩しいほどに美しい女。女を外見で選ぶ男かどうか試した、と言うジュリアだが、ルイスもまた彼女を財産目当ての女かどうか試していた。彼は手紙では、自分は平凡な勤め人だと書いていたのだ。かくして恋に落ちたふたりの情熱の日々が始まるが……。