38年間無遅刻無欠勤、真面目だけが取り柄の会社員・佐野道太郎(草刈正雄)は、18年前に妻を亡くし、しっかり者の娘・弓子(木村文乃)とふたり暮らし。定年退職後、自由に生きるぞと意気込むものの、実際には何をしていいのか分からず、弓子から主夫として家事全般を任され、さらに、娘に結婚を考えている恋人がいることを知り、ショックを受ける。そんなある日、道太郎はひょんなことから地元のラジオ体操会に参加することに。体操会のマドンナのぞみ(和久井映見)に胸ときめかせるなか、彼女からの紹介でラジオ体操会会長・神田(きたろう)が営む便利屋の仕事を得る道太郎。地域の人々の様々な依頼を、年下の同僚で天文マニアの馬場薫(渡辺大知)と共に、道太郎は不器用ながらも取り組んでいく……。