大学生の花ちゃん(美波)は、自殺未遂をはかり福岡タワーに近い精神病院(=プリズン)に入院させられていた。「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」…低い男の声…意味はわからない。だけどこの幻聴が聞こえると調子が悪くなるのだ。いてもたってもいられなくなり逃亡を企てる。道連れとなるのは、鬱で入院中の標準語しか話さない名古屋人、なごやん(吉沢悠)。後先考えず脱走してしまう二人。なごやんの愛車ルーチェに乗り、博多から鹿児島までの珍道中が始まる。