飛鳥は今や一児の母であり夜勤のビル清掃をしているが、幼い頃から歌手になる夢を抱いてきた。先の見えない閉塞感が漂う毎日を送っていたところ、偶然スカウトと出会い、一度は諦めたポップスターになる夢に挑むことに。必死に練習を重ね、ついに人気オーディション番組『マイソング』への出演を果たす。飛鳥は自分の持つ全てをそのオーディションに賭けるが、歌った曲が自殺した有名音楽家の大友領の歌であるとされ、盗作容疑に加え殺人容疑までもかけられてしまう。こうした事態を受け、彼女は多くを犠牲にして歩んできた暗い道や音楽業界に蔓延する闇を暴く。