1939年。華やかな宝塚大劇場の舞台には歌い踊る少女たちの姿が眩しく輝いていた。中でも雪組男役トップのリュータンこと嶺野白雪(柴吹淳・湖月わたる)は圧倒的な存在感で観客を魅了していた。タッチー(彩輝なお・貴城けい)、トモ(星奈優里・大鳥れい)、ベニ(紫城るい・映美くらら)らがそんなリュータンに少しでも近付きたいとまさに夢の一歩を踏み出した初舞台。だが、それは彼女たちに待ち受ける波乱万丈の人生の序章にすぎなかった。