刑務所に服役していた元暴力団組長の石原伸司(黒沢年雄)。刑期を追えて引退した今は、夜回りをして街で出会った少年少女たちを更正させる活動を行い、“夜回り組長”として知られていた。ある日、石原は両親から虐待を受けて育った少女チエコ(多田あさみ)と出会う。恋人のタカシ(陣総一郎)と一緒に暮らし、恐喝・窃盗・援助交際など様々な悪事で生計を立てるチエコ。だが彼女は、自分と同じように両親に反発して家出した幼い少女ミエ(森由佳)を妹のように可愛がり、養う一面も持っていた。日々、歌舞伎町をさまようその姿に、昔の自分を重ねた石原は彼女を更正させようとするが……。