遠山建設会長の一人娘・遠山久美子は、不動産会社を経営する野沢俊介とつき合っていた。野沢には沼田という金貸しがついていたが、仕事を広げたいという野沢の夢をかなえるため、久美子は父親を紹介することにした。遠山義隆は秘書の佐伯道子と応接室で野沢に会ったが、彼の話を聞くどころか久美子とつき合っていることを咎めた。野沢は遠山家を出るとき憎憎しげに眺めた。遠山は翌日、出張でニューヨークへ立った。