かつてニューヨークのジャズシーンで活躍し、サックスプレイヤーとして注目を集めていた阿川明(田村正和)。しかし、夢を追い続ける明の犠牲となったのは、妻の友美(高島礼子)だった。彼女がガンを発病していることに気がつかなかった明は、友美の死後はサックスを捨て、日本に帰国して友人・浅倉(片岡鶴太郎)が経営する旅行会社に勤務、ひとり娘の佐和(森迫永依)と静かな生活を送っていた。