インドのジャングルのまんまんなか。川のほとりで人間の赤ん坊を見つけたクロヒョーのバギーラは、自分は育てられないのでオオカミにあずけた。モーグリと名づけられたその子は順調に成長。そして10年。人食いトラのシア・カーンがジャングルにやって来て、モーグリをねらっていることに気がついたオオカミたちは、モーグリを人間の村に帰すことが安全だと考えた。ジャングルの動物たちとすっかりなかよくなっているモーグリは人間の村に行くのをいやがったが、バギーラが村まで送っていくことになった。その夜、バギーラとモーグリが高い木の上で休んでいると、大きなヘビのカアがあらわれ、モーグリをひとくちでのみこもうとした。が、バギーラの気転であやうく命を助けられた。村に帰そうとするバギーラがいやになったモーグリは、自分の好きなようにしたいと考え、なかよくなったクマのバルーと楽しく遊んでいた。