閑静な住宅地に住む本橋繭子(韓英恵)は、日常生活の中であるタイミングがくると、紙にメモをとらなくてはいけないという衝動が起こる「強迫性障害」をもった女子高生だった。彼女の「発作」は、時と場所を選ばず、自分すらも関与のできない瞬間に起こる。テストの時間、合唱の練習の時、教室で掃除をしている時にも。ペンと紙が手元にあり、思い立った言葉を書き記すことができれば症状は改善されるが、それができなければ、自分が壊れてしまうというほどの強い不快感に襲われる。