若くして世界的な広告代理店のエグゼクティヴにのぼりつめたクリスティーン(レイチェル・マクアダムス)は、現在はベルリン支社の運営を任されながら、ニューヨーク本社への復帰を狙っている。彼女と二人三脚で新作スマートフォン“オムニフォン”の広告を手掛けることになったイザベル(ノオミ・ラパス)は、忠実なアシスタントのダニ(カロリーネ・ヘルフルト)とプロモーション・ビデオを制作。ロンドンでのプレゼンを成功させ、出張に同行したダーク(ポール・アンダーソン)と一夜を共にする。イザベルがベルリンに戻ると、クリスティーンが手柄を横取りし、本社復帰の約束を取りつける。その後もイザベルを翻弄するクリスティーンは、幼い頃不幸な事故で他界した双子の姉の話を聞かせる。同情したイザベルは思わず忠誠を見せるが、全て彼女を手なずけようとするクリスティーンの罠だった。ロンドン出張以来親密だったダークが突然別れ話を切り出し、イザベルはショックを受ける。会社の金を横領した弱みをクリスティーンに握られた彼は、利用された挙句、見捨てられたのだ。クリスティーンの冷酷な本性を思い知ったイザベルは、オムニフォンのオリジナル・ビデオを動画サイトで公開。それは世界中の視聴者やクライアントの反響を呼び、イザベルはクリスティーンを出し抜いて本社栄転を勝ち取る。クリスティーンはダークを操ってイザベルに精神的ダメージを与え、彼女が泣き叫ぶ姿を記録した監視カメラの映像を社内のパーティで上映する。屈辱から情緒不安定になったイザベルは薬物に依存する。ある日、クリスティーンが自宅で何者かに刃物で切り付けられ、殺される。ベルリン警察はイザベルの身柄を拘束。脅迫メールや現場に残された物証から彼女の犯行だと断定し、厳しい追及を受けた彼女もそれを認める。しかしイザベルは我を取り戻し、無実を主張する。再捜査の結果、イザベルのアリバイや脅迫メールに関する事実が判明。ダークが新たな容疑者として浮かび上がるが……。