織物工場で働く気のいい平凡なサラリーマン、サンヒョン(チョン・ジェヨン)は、数年前に妻をガンで亡くして以来、中学生のひとり娘スジンと暮らしている。残業の多い父に娘は文句を並べたてるが、そんな小言を言うスジンをサンンヒョンはただ可愛いと感じるのだった。だがある朝、スジンはむくれて食事もせずに登校する。その夜、残業を終えて雨の降りしきる中、深夜にサンンヒョンが自宅へ帰ると部屋にスジンの姿が見えないことに気づく。駅に迎えに行くことができなかったことに腹を立てて帰ってきていないのか、と思案するがとうとう姿を見つけられず、翌日、工場へ出勤したサンヒョンに警察から連絡が入る。