パリの市場に近いレストラン“オー・ジノサン”の店主アンドレ(ジャン・ギャバン)のもとへある朝みすぼらしい娘が訪ねて来た。カトリーヌ(ダニエル・ドロルム)という名で十八歳、アンドレが二十年前に離婚したガブリエル(リュシエンヌ・ボガエル)の娘だった。母に死なれ、ここを頼って来たというカトリーヌに、アンドレはすっかり同情、彼女を引取ることにした、ガブリエルは昔アンドレに苦しい思いをさせたが、カトリーヌは見たところ優しい女だった。