1900年代初頭のイギリス。16歳のエンジェル・デヴェレル(ロモーラ・ガライ)は、亡き父が遺した食料品店を経営する母親とともに暮らす下層中流階級の少女だった。しかし彼女は、由緒正しい貴族の娘として生まれるはずだったと信じており、上流階級の生活を夢見ていた。そんなエンジェルのもとに、近くの豪邸“パラダイス”の使用人になる話が持ち込まれる。幼い頃から豪邸“パラダイス”で暮らすことを夢見てきたエンジェルは、唯一思い通りの人生を生きられる世界、自分の夢想から紡ぎ出された物語の世界へと没頭していく。