愛する妻と娘との日々を思い返しながら小さな田舎町に向かう六郎。恋園神社にたどり着いた彼の思い詰めたような姿が気になったお茶屋の女将・玉枝はその跡を追い、そっと傘を差し出す。それが縁となり、それから25年経った今では六郎(立川談春)は玉枝(原田知世)と彼女の一人娘の麻衣子(入山杏奈)と一緒に暮らしている。麻衣子との関係がうまくいっていないのが悩みの種だった。夏祭りを控えたある日、25年前に姿を消した父の六郎を探すさつき(倉科カナ)が町にやってくる……。