1966年、第8回サッカーワールドカップ、イギリス大会が開催された。そこで世界のサッカー・ファンンから、現在でも“ワールドカップ史上最大の衝撃”として、強く心に記憶されている伝説が生まれた。サッカー発展途上国アジアの小国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、なんとサッカー界に君臨する巨人イタリアを破ってベスト8に進出したのだ。その伝説の舞台であるイギリスに生まれたダニエル・ゴードン監督は、4年間にわたる交渉の結果、2001年10月に北朝鮮での撮影が正式に許可され、その瞬間から北朝鮮におけるかつてないプロジェクトが動き出した。