1976年、歴史上最悪の干ばつがスイスを襲った夏。容赦なく照りつける太陽の下、13歳のギュスは無邪気な少年時代に別れを告げる。自然災害を引き金に、家族の間にひび割れが生じ、ギュスの大切にしていたものはガラガラと音を立てて崩れていく。ギュスの上にかかる雨雲は、大嵐が吹き飛ばしてくれるだろうか…。