1942年9月、ナチス・ドイツの猛攻にさらされてきたスターリングラードは陥落寸前。凄まじい銃撃戦を生き延びた青年ヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は、羊飼いの家で射撃を仕込まれた名手だった。そんな彼は共産党の青年将校ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)と親しくなり、兵士の士気を高めるため英雄を求めていた友の要請で、スナイパーとしての任務を始める。次々とドイツ人士官を倒すヴァシリの活躍を、ダニロフは、発行する機関紙を通して大々的に報じていく。