1910年のパリのお話。大金持ちのボンファミーユ夫人は身寄りがなくひとりぼっち。めすネコのダッチェスと3匹の子ネコをわが子のように可愛いがっていました。ママそっくりの美しいマリー、絵の上手なトゥルーズ、ピアノがうまいベルリオーズが子ネコです。ある日、年とった夫人は弁護士を呼んで、自分が死んだらダッチェスと3匹の子ネコに財産を譲るという遺書を作らせました。執事のエドガーは長く夫人のために働いてきたのに、ネコに遺産が渡ってしまうのを知り、ミルクに眠り薬をまぜ、4匹を篭に入れて、田舎の川に捨てようとオートバイで出かけました。静かな田舎道にオートバイの轟音を聞いたイヌのナポレオンとラファイエットは猛然と後を追いかけました。