生まれつき話すことも聞くこともできない障害を持つ青年リュ(シン・ハギュン)。友だちもいなくひどく内気な彼は、両親を失った後、大学進学をあきらめて自分の面倒をみてくれた姉を、心から愛し、感謝している。そして、自分とはちがって自信たっぷりに生きている恋人ヨンミ(ペ・ドゥナ)ができ、リュは人生で初めて幸せを感じる。しかし、姉は長い間腎臓を患い、移植を受けないと危険な状態にあった。リュは自分の片方の腎臓を姉に提供したいと願うけれど、検査の結果は不適合。さらに、姉の看病のために欠勤したことが響いて、勤務先の工場から解雇されてしまう。退職金はわずか1千万ウォン(7千ドル)。その後も災難は続く。