19世紀末の南米。ブラジルのマナウスのオペラ・ハウスで、有名なオペラ歌手エンリコ・カルーソが公演をした。彼の公演を聞こうと、ペルーのイクイトスからボートをこいでやって来たフィツカラルド(クラウス・キンスキー)とモリー(クラウディア・カルディナーレ)。やっとのことで会場にもぐり込んだフィッカラルドは、モリーとともに目を輝かせてカルーソのテノールに聞きいった。フィッカラルドはアイルランド出身で、本名はブライアン・スウィーニー・フィツジェラルド。しかし、インディオたちには発音が難しくて、フィツカラルドが通り名になっていた。