1999年、探検家の関野吉晴は、南米最南端から人類誕生の地アフリカを目指す旅の途中モンゴルを訪れ、大草原を自在に馬で駈けるひとりの少女と出会う。思わずカメラを構えた関野に少女は言い放った「写真撮るなら、こっちに来ないで!」少女はプージェーといった。当時6歳。自立心が強く、決して大人に媚びない態度に、関野は遊牧民の理想像を重ねてしまう。足繁く訪ねて来る関野をプージェーの家族は温かく受け入れてくれた。