1960年代後半のアイルランド。市民運動、映画、ロックなど、これまで保たれていた伝統やタブーが打ち破られようとしていた。北アイルランドに隣接する南部の町タイリーリンで、パトリック・ブレイデン(キリアン・マーフィー)は生まれた。両親は、教区司祭リーアム神父(リーアム・ニーソン)と若い家政婦エイリー・バーギンだ。しかし望んでもいない子供を生んだことにエイリーは精神的なショックを受け、神父の家の玄関口に乳飲み子を捨て、町から姿を消す。