目立つほど大きな鼻に悩んでいるシラノ(ミシェル・ヴュイエルモーズ)には、言葉を操る才能があった。美男のクリスチャン(ロイック・コルベリー)はロクサーヌ(フランソワーズ・ジラール)の心を得ようと、シラノの文才に助けを借りていたが、シラノもまたロクサーヌに恋をしていた。クリスチャンの発するすべての言葉が実はシラノの心を表したものであったが、シラノはそれを隠し通すことにする……。