ニューヨーク中央公園で、妙齢の美人の死体が発見される。背中に馬蹄の跡がついているために、落馬致死と鑑定されかけたが、散弾が付近に発見されて、他殺の嫌疑が濃厚となる。被害者は素性のうえでとかくの評判のあったバイオレットであったために、いろいろな容疑者が指名される。恋人エディ、義妹バーバラ、乗馬教師ラティゴ、前の夫ドン・グレッグなどが次々に調べられるが確固たる証拠は出ない。ニューヨーク警視庁の殺人犯係の探偵長パイパーは旧友の素人女探偵ヒルデガード・ウイザースと協力して調査従、事件はさっぱり分からない。そこに郊外に住むドンの父パット老人が襲撃され瀕死であるとの報が来るので、公園の事件はそのままにして、一行はロングアイランドに出張する。そこに発見された奇怪な紙片の文字によって、この襲撃事件と公園の殺人事件とに連絡のあることが分かり、バイオレットの前夫ドン・グレッグに嫌疑が集中されたが、殺人犯はパット老人を怨んでいた雇人のトマスと判明する。