競泳部のエース・柴原潤は、夏のインターハイ予選でライバルの村井直樹に敗北。監督で実の父親でもある保に「水泳より受験勉強に専念しろ」と言われて落ち込んでいる潤に、村井はコーチを頼む。潤は村井につきっきりで泳ぎを教え、村井はそれを心から嬉しく思っていた。村井はインターハイに潤が来れば決勝まで残れると告げるが、潤は自身の受験を優先した。ある日、潤が部活に来ないのを理由に自分も辞めると言い出した村井。その夜、彼の待つプールへ駆けつける潤は村井に唇を奪われた。インターハイ当日、潤は幼馴染の加藤翔一に男同士の恋愛について聞き、村井からキスされたことを打ち明ける。潤が来なかったことで、村井はインターハイを棄権、父の赴任先であるアメリカへと飛び立った。村井の不可解な行動に悩まされる潤だったが、加藤もまた複雑な想いを抱えていて…。