二十世紀の初頭、スウェーデンの小都会に弁護士を開業するフレデリック・エーゲルマン(グンナール・ビヨルンストランド)は、昔は伊達者だったが今は、年頃の息子ヘンリック(ビヨルン・ビェルヴヴェンスタム)のよき父であり、また後妻で十六歳の若妻アン(ウラ・ヤコブソン)の優しい夫である。神学校の試験にパスした息子も帰省、女中のペトラ(ハリエット・アンデルソン)を加え平和な日を送るフレデリックではあるが、彼に一つの秘密があった。