昭和11年、「2.26事件」が勃発。武山中尉は新婚のため、仲間から決起に誘われなかったのだが、皮肉にもかつての仲間たちの鎮圧を命じられる立場になる。国に忠誠をつくし反乱軍を鎮圧することは、親友達を殺すことを意味する。国も友も裏切ることができない武山中尉は、最愛の妻・麗子とともに自ら死ぬことを決意。そして、愛し合う二人の想像を絶する「愛と死の儀式」が始まる。