韓国経済の中心地、汝矣島にそびえ立つ地上108階建ての超高層複合ビル「タワースカイ」。1700世帯5700人の居住者と展望レストランなどの商業施設を併せ持ち、二棟のタワーの70階部分が渡り廊下で結ばれた巨大ランドマークだ。その日、クリスマスイブを迎える大勢の客をもてなすため、フードモール・マネージャーのユニ(ソン・イェジン)は準備を進めていた。施設管理チーフのデホ(キム・サンギョン)とイブを過ごすためにやって来た一人娘ハナ(チョ・ミナ)は、シングルファーザーのデホがユニに恋していると知り、急務に追われる父の代わりにユニに遊び相手になってもらう。一方、“伝説の消防士”と呼ばれる汝矣島署のカン・ヨンギ隊長(ソル・ギョング)の部下として配属された新人消防士ソヌ(ト・ジハン)は、署長(アン・ソンギ)へ挨拶、早くカン隊長のような消防士になりたいと闘志を燃やす。そんな中、派手な演出で世間の注目を集めようとタワースカイ会長(チャ・インピョ)は、10機のヘリコプターがタワー周囲を旋回しながら純白の粉雪を降らせるという“サプライズ・プレゼント”を強行。美しいホワイト・クリスマスの出現に誰もが大歓声をあげるが、次の瞬間、上昇気流にあおられた一機のヘリがコントロール不能となり、高層階の内部に墜落、大規模火災が発生する。