少女クローエ(クレオパトラ・ロータ)は海の辺で鳥を獲るのに夢中だった。干害を慮って、牧人達が水を求め海岸にやって来たのは、そんな夏のある日だった。牧童のスキムノス(ヴァンゲリス・ジョアニデス)は、クローエの無邪気な美しさにひかれその後を追う。貧しい海岸の集落の男達は漁に出て一人も残っていない。漁夫の妻アルタ(H・プロコピウ)の姿をみた牧人のツァカロス(タキス・エマニュエル)は彼女に強くひかれ、求愛した。