200X年、東京。片桐蓮(窪塚俊介)は東京タワーの大展望台で一人、過去の記憶を蘇らせていた。目を閉じると今でもそこには遥かなる追憶たちが息をしているようであった……。1997年。関東地方の田舎町、城南市。この小さな町に育った5人の若者、蓮、宮城大成(宮田大三)、藤田秀人(鎌苅健太)、高崎慎哉(粟島瑞丸)、大林裕亮(上吉原陽)は、町に古くから続く暴走族「城南一家」の26代目メンバーだった。世間からは“不良”と呼ばれていたが、18歳の少年たちは何よりも強い絆で結ばれていた。