黒人差別が日常で行われていた時代のアメリカ南部。幼いセシル・ゲインズは、両親と共に綿花畑で奴隷として働いていたが、ある事件で親を失いハウス・ニガー(家働きの奴隷)として雇われる事になる。その後、セシルは一人で生きていくために見習いからホテルのボーイとなり、遂には大統領の執事にスカウトされる。それ以来、セシル(フォレスト・ウィテカー)は、約30年間ホワイトハウスで過ごし、7人の大統領に仕え、キューバ危機やケネディ暗殺、ベトナム戦争など歴史が動く瞬間を見続けてきた。そんな時代の中でも、彼は黒人として、そして執事としての誇りを持ちながら忠実に働き続けるのだった。